
DCFに必要なオペレーティングモデル作成方法のステップ9/12と10/12です。ここでは、ステップ4で計算した利息をISにリンクさせます。循環参照が発生するので、反復計算をオンにします。ここまで来れば、オペレーティングモデルはほぼ完成になります。
ステップ9:受取・支払利息をISにリンクさせる(これにより循環参照が発生します)
利息をISにリンクさせる⇒循環参照が発生する
ステップ2でISを構築した際、受取利息(金融収益)・支払利息(金融費用)は空欄していました。このステップでdebtシート131行目と136行目の支払利息と受取利息をISに入力すれば、モデルの全ての項目を埋めたことになります。
この作業を行うと、以下の循環参照の警告画面が出ると思います。特に問題ありませんので、OKボタンを押してください。警告画面が出ない方は、ステップ1で行った反復計算がオフになっていないか、もしくは数式が間違っているかのどちらかですので、確認してみてください。
OKボタンを押すと、以下の画面になります。
このまま、次のステップ10も見ていきましょう。
ステップ10:エクセルの反復計算をオンにする
循環参照を計算させるためには反復計算をオンにする
循環参照が出てしまうと、エクセルは正常に計算ができなくなってしまいます。そこで、ステップ1でオフにした反復計算をオンにします。もう一度やり方を復習しますと、「ファイル」→「オプション」→「数式(左側のタブ)」→「反復計算を行う」のチェックを入れるだけです。エクセルのオプションメニューを開くショートカットキー「alt→f→t」を使用すると、数秒ですが時間を節約できます。
この反復計算をオンにすると、本来は無限ループになって計算できない循環参照を、決められた反復回数で打ち止めにすることができるので、計算が可能になるのです。
ここまで来れば、ほぼ完成です。次の回で、循環参照の不具合を解消するテクニックの導入と最終チェックすれば、オペレーティングモデルは完成です。
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