ここからは、完成したオペレーティングモデルを使い、企業の現在価値を計算する方法を解説します。
オペレーティングモデルは12の作成ステップがありましたが、現在価値の割引は大きく5つのステップになります。
今回は5つのステップを概観します。
DCFの計算は間違いやすいので、ステップを順に追って計算することが重要
DCF法は、他社との比較ではなく企業の本源的な価値そのものを計算するという点において、類似企業比較法など他の計算とは異なる優れた点があります。
しかし、一方で計算自体が多くの前提(将来予測や割引率など)に基づいて成り立っているので、前提をきちんと理解せずに計算してしまうと、気付かぬうちに計算間違いをするということがありえます。
そのような間違いを起こさないためにも、オペレーティングモデルで見た12のステップのように、今回も5つのステップを飛ばさずに1つずつ計算するようにしてください。
それでは、まずはステップ1に入る前に、オペレーディングモデルに現在価値の算出に関する計算を追加したモデルを以下からダウンロードしてください。