投資銀行の本格的M&Aモデル作成方法をエクセル付きで解説15

M&Aモデル構築のステップ16では、合算CFを作成します。オペレーティングモデルと少し異なる方法で構築していきますので、異なる点を中心に解説していきます。

ステップ16:合算CFを作成し、期末キャッシュをBSの現金と短期借入金にリンクさせる(この時点でBSがバランス)

M&AモデルでのCF構築方法を理解する

M&Aモデルでは、オペレーティングモデルと少し異なる方法でCFを構築していきます。もちろん、オペレーティングモデルと同様に、BSとmixedアカウントを用いて純利益を調整していくやり方も可能ですが、既に2社それぞれのCFが構築されていて、M&Aに伴う各種調整も計算しているので、これらの計算結果を活用してCFを構築する方法について、オペレーティングモデルと異なる点を中心に解説していきます。

減価償却と無形固定資産の償却は、2社を合算した値にフェアバリュー調整で追加認識した固定資産の償却分を加味します。

負債発行費用はadjシートから値をリンクさせます。

設備投資と無形固定資産の追加は、2社それぞれの値を合計します。

非支配株主持分の配当も2社それぞれの値を合計します。

これら以外の計算はオペレーティングモデルと同様ですので、詳細は以下のリンクを参照してください。

投資銀行の本格的DCF~エクセル付きで企業価値評価を解説8

投資銀行の本格的DCF~エクセル付きで企業価値評価を解説9

期末キャッシュをBSにリンクさせる

最後に、オペレーティングモデルと同様に期末キャッシュをBSにリンクさせます。期末キャッシュがプラスであれば現金残高に計上され、マイナスであれば短期借入金に計上されるように、max関数とmin関数を用いてリンクさせることに留意してください。詳細は以下のリンクからオペレーティングモデルの解説を参照してください。

投資銀行の本格的DCF~エクセル付きで企業価値評価を解説10

この時点で合算BSの最下部に作成したバランスチェックがバランスします。もしバランスしていない場合は、これまでのステップで計算間違いがありますので、もう一度見直してから次のステップに進んでください。

M&Aモデル - 合算CF

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