財務モデリング

投資銀行の本格的M&Aモデル作成方法をエクセル付きで解説3

M&Aモデル構築のステップ2では、売り手と買い手の株式価値と企業価値を計算していきます。計算に必要な情報のほとんどは、ステップ1で構築した2社のオペレーティングモデルから引用することができますが、M&Aモデルにおける時価総額と株式価値の違いなど計算間違いしないように留意すべき点があります。

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投資銀行の本格的M&Aモデル作成方法をエクセル付きで解説1

今回からは、M&Aモデルという買収する側と買収される側2社を統合して各種インパクトを計算するモデリングを解説します。M&Aモデルは、2つの会社それぞれのオペレーティングモデルを作成してから2社の財務諸表を統合することになるので、オペレーティングモデルを理解した上での応用編になります。

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投資銀行の本格的LBOモデル作成方法:paper LBOモデルの解説

今回はpaper LBOモデルという紙とペン、電卓だけで計算できる最も簡易なLBOモデルを紹介します。詳細な分析に入る前に、対象企業がLBO投資の対象になりうるかを検討する際など、大まかな投資のイメージを掴む際などに用いられます。

Paper LBOモデルは電卓で計算可能

この解説を読むにあたっては、以下からpaper LBOモデルをダウンロードして参照していただくと理解しやすいと思います。

ダウンロードページ

Paper LBOに必要な情報

Paper LBOでは、最低限必要な情報だけを使用して、大まかなLBO投資のリターンを計算します。最低限必要な情報は、以下になります。

~Paper LBOの計算に必要な情報~

  1. EBITDAとEBITDA成長率
  2. 税率
  3. 減価償却金額
  4. 運転資本の変動額
  5. 設備投資金額
  6. 買収時のEV/EBITDA倍率(売却時の倍率は買収時と同じとする場合が多い)
  7. 有利子負債EV/EBITDA倍率(最大で4~5x程度)
  8. 有利子負債の利率(各ファイナンスツールを平均した概算水準)

以上が必要な情報になりますが、運転資本の変動などがわからない項目については、同業他社の水準等を念頭にしつつ、EBITDAの何%といった形で推定することになります。

これらを用いて作成したpaper LBOモデルが以下になります。説明上、エクセルで作成していますが、この程度の計算であれば電卓で十分可能な範囲です。

LBO-paperモデル

これで、LBOモデルの解説はおしまいになります。