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投資銀行のCash Sweepモデル:エクセル付き解説5

DCF実践

キャッシュ・スイープモデル作成方法ステップ8~12を見ていきます。ステップ8以降はオペレーティング・モデルと同様なので、重複する部分はオペレーティング・モデルを参照してもらいつつ、キャッシュ・スイープモデルを完成させます。

ステップ8~12:キャッシュ・スイープモデルを完成させる

ステップ8:期末の負債残高をBSにリンクさせ、BSの負債残高前年比をCFにリンクさせる(この時点でBSの資産と負債がバランスします)

ステップ7の最後にdebtシートで集計した負債残高をBSにリンクさせます。さらに、BSの負債残高の前年比をCFにリンクさせます。CFのリンクさせる場所は、ステップ6でハイライトさせた以下の部分です。

CFでBSの前年比を計算する場合、引き算を間違えないように以下のルールを覚えてください。

~BSの前年比を計算する際のルール~

資産項目:前期末残高-今期末残高(資産は去年マイナス今年!)

負債・資産項目:今期末残高ー前期末残高(負債は今年マイナス去年!)

この時点でモデルはバランスするので、BSの一番下にあるバランスチェックがゼロになっているかを確認してください。

ステップ9~12はオペレーティング・モデルと同じ

ということで、各ステップの説明は以下のリンクを参照してください。

ステップ9:受取・支払利息をISにリンクさせる(これにより循環参照が発生します)、およびステップ10:エクセルの反復計算をオンにする

ステップ11:循環参照のオン・オフができるスイッチを構築する、およびステップ12:構築したモデルをチェックする

これで、キャッシュ・スイープモデルが完成しました。次からは、キャッシュ・スイープモデルを使用してLBOモデルの構築について解説していきます。

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